冬の移籍が噂されたディバラ、ユヴェントス退団を完全に否定… 出て行く理由が見つからない!
ユヴェントス所属のFWパウロ・ディバラ。一部の報道で、今冬の移籍マーケットで他クラブへの移籍が報じられた。
が、ディバラ本人はクラブ退団の選択肢はなく、今回の報道を完全否定する形となった。
ディバラ移籍の引き金は?やはりあのビッグネーム獲得が大きな要因
昨季までの絶対的エースが一転移籍が噂されまるまでに落ちぶれてしまったのは、この夏にレアル・マドリーから加入したクリスティアーノ・ロナウドの存在が大きいだろう。
プレースタイルは大きく異なるものの、主戦場とするポジションは両選手ともに似通っている。
チャンスメイク、得点感覚、複数のポジションをこなすポリバレント性。
ただ、1億ユーロを超える移籍金で加入したC・ロナウドをベンチに座らせ続けることは賢明ではない。
より多くの試合で起用し、いち早くチーム戦術、セリエAのスタイルに馴染ませるのがマッシミリアーノ・アッレグリ監督がとった戦術だ。
が、その煽りを受けたのは昨季までの絶対エースディバラだったのだ。
アッレグリ監督の起用方法に不満を募らせながら、淡々とプレーを続けたが
ディバラは、大人の対応を続けてきたことは間違いない。
ベンチを温める試合も多く、『 なぜ、コンディションが良い自分が使われないのか? 』となんども感じていたはずだ。
たわいもない疑問が、不安 → 憤りへと変化して行くタイミングで、クラブが一つ大きな決断をしようとしていた。
それが…
マンチェスター・ユナイテッド所属のMFポール・ポグバとディバラのトレード案
ディバラにとって、寝耳に水だったのかもしれない。
起用方法に不満を募らせていたことは間違いないはずだが、移籍までは考えていなかったはず。
ただ、突如として巻き起こったポール・ポグバの古巣復帰説。
金銭での取引とみられていたポグバ獲得説だが、クラブはファイナンシャル・フェア・プレー接触を避けるためトレードを選択しようとしていた。
無論、同程度の市場価値を持つ選手での同対価のトレードが理想的。
現ユヴェントスのスカッドには、推定1億ユーロを超える市場価値を持つ選手はディバラのみの状況にあったのだ。
ただ、ディバラはユヴェントス残留を希望し移籍を大きく否定した
ベテラン選手が多いものの、ユヴェントスのスカッドは欧州を見渡しても充実したクラブの一つと考えて良いだろう。
このスカッドにポグバを加えることは理想的な選択肢であるが、ディバラを放出は大きなリスク。
なによりも、将来の絶対的エース候補。
バロンドール賞を受賞するポテンシャルを秘めた選手だ。
ユヴェントスとユナイテッドの間で、ポグバ移籍に向け接触は行われたようだが、交渉は事実上破談。
ユナイテッドが求める移籍金があまりにも高額であり、ユヴェントスが捻出できるものではなかったというのが真実だ。
ポグバ獲得断念で、ディバラは自身の信念を気兼ねなく貫くことができるようになった
そもそも、ユヴェントス残留を熱望していたディバラは、ポグバ獲得交渉からクラブが撤退したこのタイミングで移籍を完全否定するコメントを発したのだ。
「 移籍市場のことなど考えてもいない。今現在、ユヴェントスで本当に幸せで、すべてのタイトルを取ることだけを考えている 」
事の発端となったC・ロナウドの存在も、今では良好な関係性を保つことができ、ディバラは多くのことを学ばなければならないと強調。
「 C・ロナウドが来て以来、僕たちはともにハッピーだ。僕たちは一緒に良いプレーができていると思うし、ユヴェントスにとっての重要なゴールを奪えている。クリスティアーノは加入して間もないけれど、彼の重要性を僕たちは理解している。・それに、彼がどのようにプレーするかもわかっている。もちろん細かな変化はあるが、僕たちは幸せで、これからも一緒に多くのゴールを決めたい 」
去就の注目は、すでに来夏の移籍マーケットに写っている
もし、ディバラに移籍の可能性があるとすれば来夏の移籍マーケットに焦点は移るだろう。
そして、今回噂されたユナイテッドへの移籍の可能性は皆無だと考える。
移籍があるとすれば、レアル・マドリー一択だろう。
バルセロナも獲得に関心を示していたが、攻撃陣を構築するスカッドのメンバーが固まりつつある現状を考えると、あえてディバラを獲得して大きなリスクを冒す必要はないと考える。
無論、リオネル・メッシの年齢は気になるところなのだが。
メッシの代役にディバラとなれば…
可及的速やかに戦力の刷新に動かなければならないのは、マドリーだ。
2年間かけて、無敵を誇った“ BBC ”の解体を断行。
マドリーのファーストチョイスは、パリ・サンジェルマンのネイマールやキリアン・ムバッペ、チェルシーのエデン・アザール、トッテナムのハリー・ケイン、インテルのマウロ・イカルディといった面々だ。
ディバラに付け入る隙がないように思えるかもしれないが、実はそのようなことはない。
過去、フロレンティーノ・ペレス会長はディバラ獲得に動いたことがあり、以降順調に成長を続けるディバラを調査し続けていることは間違いない。
今季は、C・ロナウドの加入でチームの顔とは無くなってしまったものの、そのカリスマ性と将来性は大きく期待できる。
商業的にも戦力的にも利用価値のあるディバラ獲得は願っても無いだろう。
ただ、獲得が断行されるのはマーケット終盤。
ネイマール、ムバッペ、アザール、ケイン、イカルディといった真のビッグネーム獲得に失敗した場合にのみ動くこととなるだろう。
ディバラの年齢を考えれば、来夏の移籍市場で獲得しておきたいタレントであることは間違いないが、マドリーは今目移りしている状況でもあり、今後冷静な判断を下していくこととなる。
ディバラ本人がクラブ残留を宣言したことで、移籍報道は沈静化に向かうことは間違いないが、何かのきっかけで今季途中に再び再燃する可能性も考えられるだけに、今季はディバラの移籍報道が大きな話題となりながら報道されていくこととなりそうだ。